2009(平成21)年、高校卒業者のうち四年制大学の入学者が5割を超えた。 そのうち半分以上が殆ど無試験で合格していると言う。 いわゆる推薦入試やAO入試である。 また、系列の付属高校からエスカレーター式の形だけの入試もある。 これが文科省の推薦したゆとり教育の一つである。
そのために、受験で鍛えられるはずのストレス耐性や、入試に伴う計画性、その他、大事なものを身に付けないまま大学生になる。 入学が楽でも、その後が問題である。 大学ではAOや推薦組の学業不振が明白で、中退者や留年が多い上、就職活動時に苦戦しているようだ。 何かが欠けているのを、企業の面接担当者は見抜いているようだ。
国公立大では、推薦入学はあっても枠が小さい。 また、AO入試は2000(平成12)年、国公立大で初の導入をした九州大学(法)が最も熱心であったが、既に廃止している。
問題なのは私立大学である。 有名私大の早稲田大学(2009年度)を例にとれば、一般入試(AOや推薦ではない)の入学者は、政経学部39.9%、法学部32.6%であったそうだ。 早稲田大学でさえ、一般入試で入学する者が4割以下である。 中位以下の大学では、ほぼ無試験がやたら多いようだ。
1990(平成2)年度、高校生が全国で578万人いた。 20年後の2010(平成22)年度、その数は337万人ほどである。 241万人も減った。 その間、東大、京大、九大などの有名国立大の定員が殆ど変化なしなら、それら一流大学のレベルも下がるはずだ。 まして、地方の国立大学には、定員割れまで出ている。 当然、授業レベルを下げないよう定員削減すべきものを、反対に、この間、新設の大学と学部の数を大きく増加させている。
その為、AOであれ、推薦であれ、生徒確保に汲々とした定員割れの大学が続出している。 なかには学生の殆どを中国人留学生が占め、その実態は授業には出ず、全員不法就労か行方不明といった大学もあった。 因みに、これらの留学生も含めて外国人留学生の支援として、この25年間に国が1兆円以上、拠出しているらしい。
文科省による、「だれでも大学生になれる」や「生涯学習の推進」というスローガンはさておき、今現在の児童、中高生たちがもっと勉強するようにならないか。 普通は入試がなければ勉強しない。 入試のおかげで勉強する事を覚え、それを機に勉学の楽しさを知ることもあ
もある。
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